いまさらなんですが、『ホットロード』映画化にあたっての、作者「紡木たく」さんのコメントを掲載させて頂きます。
わたしは、この「紡木たく」さんのコメントが無ければ、決して映画化を受け入れる気持ちにはなれなかったからです。
「紡木たく」さん、
『ホットロード』を心から愛するわたしの気持ちに免じて、どうかあなた様のコメントを掲載することをお許しください。
紡木たくコメント
『ホットロード』を大切にしてくださったみなさまへ
↓↓↓↓↓↓↓
これまで映画にしなかったのは
そっとしておきたかったからです。
でもお話を聴くうちに
和希ともう一度
大事な話がしたくなりました。
それがはじまりです。
プロデューサーは、その新しい対話を映画の
意味としてくださり、
このお二人はそれをかなえてくださいました。
能年さん
ドラマで長い髪の彼女を一瞬見ただけでしたが
何か特別なものを感じました。
直後に信頼するプロデューサーも彼女を考えて
おられるのを知ったとき、心動かされ
この方にお会いしたいですと申しました。
実際にお会いし
彼女のえりを見る顔に友を思う和希がいて、
江ノ島の防波堤や風さえも見えました。
そのときすでに
この子が愛おしいと思わせてくださいました。
多くの緊張を抱えておられたと思います。でも
優れた作品でいい経験をなさり、それを生かして
ほんとうに尽くしてくださいました。
秒の時間を止めることのできる天性の方です。
こころに残る初愛の人でした。
登坂さん
心から感謝しています。
ふいに目に入って来られました。
何もわかりませんでしたが、こう思いました。
密かな人格者。
そして、人をくるしくさせる才能のようなもの、
それがハルに見えてなりませんでした。
その優しさとナイーブさがこの作品に溢れています。
無謀な願いでしたのに、時間をかけて誠実に考えてください
ました。そして決意してくださり、お会いしたとき
明るく確かな存在に、演技経験を問うことすらなく
すべてお任せしたいと思いました。
演技は「歌に返せると思います」と彼が凛として
おっしゃったとき、打たれ、ファンの方々はなんて
おしあわせだろうと思いました。
大きなプレッシャーを負わせてしまいましたが、
それとも向き合い、そして乗り越えてくださいました。
痛いほど純粋な強さでした。
登坂さんは、鮮烈です。尊敬すべき、第一級の表現者です。
お二人が揃ったところで、何かが用意されていると信じる
ことができました。お二人のファンの方々にはおつらい
思いをさせてしまいましたが、受け入れてくださり
ほんとうにありがとうございました。
これらをぜんぶ引き受けてくださった三木さん
キャスト・スタッフのみなさま
セリフとしぐさを、願いどおりにしてくださいました。
それほどに大切にしてくださいました。
キャスト・スタッフのみなさま全員に
愛していただけたのだと思っています。
どの役者さんにも温かさがあり、沁み、
三木さんの世界で捉えなおしてくださいましたが
それがよかったです。
どこにもない、ふたりの懸命さが胸に残るいい作品です。
ホットロードを大切にしてくださったみなさま
心を騒がせてしまいました。
ホットロードに描かれていない部分を
ご自分で描いてくださった大切な存在です。
いま、大人になられて、
毎日懸命に生きておられるあたしの仲間。
ありがとう。
お二人と監督、
温かく支えてくださったキャスト・スタッフのみなさま、
お二人のファンのみなさま、
そして読者のみなさま。
ホットロードは、すごい方々に出会えてしあわせです。
ありがとうございました。
原作
紡木たく
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